多くの管理職に共通の悩みと言えば、やはり「部下の指導」ではないでしょうか。
いつの時代もおじさんから見れば若者たちは未成熟な未完成品。
「今時の若い奴らは・・・」という言葉は100年前から流行語大賞にノミネートされ続けています。(すみません、ウソです)
実際、私もおじさんになり、部下の面倒を見るようになってからは、分かり合えない若者と日々戦う毎日を過ごしています。
そんな日々の中で、同僚が愚痴っていたモンスター部下について書きたいと思います。
プレイングマネージャーというお仕事
私はITの上場企業で営業チームのプレイングマネージャーをしています。
プレイングマネージャーとは、部下のマネジメントをしつつ、自分でも数字ノルマを持って仕事をする役職のことです。
営業半分、管理職半分といったところでしょうか。
じゃあ営業ノルマも純粋なプレイヤー時代の半分かといったらそんなことはなく、今までやっていたノルマをこなしつつ、部下の面倒を見なければならないので、2倍しんどいというのが正直なところ。
まあ、完全に管理職になったら、数字とにらめっこしながら、会議、会議、会議の毎日ですので、今くらいがちょうどいいかなとは感じています。
そんな生活の中での一番の悩みといえば、自分のノルマでも、上司への気遣いでもなく、部下のマネジメントです!
他のマネージャー陣も同様らしく、集まるともっぱら部下指導の悩み相談会が始まります。
そこで聞いた隣のチームのモンスター部下の話は悶絶級にすごかったですね。
隣・・・つまりちょっと間違えば、私の部下になっていたかもしれなかったんですから、同情より安堵が先に来ました。
2次元オタクのコミュ障女営業
彼女のスペックは、ガチ2次元オタク。
オタクがいけないわけではありませんが、営業マンとはコミュ力が一つの武器に生きているわけですから、コミュ力は重要です。
しかし、彼女はそのコミュ力が壊滅的なのです。
あいさつができないなんてデフォルト
朝、出社して廊下ですれ違う際、上司や先輩に会っても、相手から挨拶しなければ挨拶はしません。
こういったことは、彼女の直上司にクレームが行きます。
「お前、どういう教育してんの?」と。
辞めるかどうかは友達に決めてもらいます!
仕事の失敗を叱るとすぐやめます!と言う。
その上司もうんざりしているので、止めないそうです。
「もうこんな会社辞めます!」
「そっか、じゃあ今から人事に言いに行こう」
「あ、やっぱ一週間待って下さい。友達に相談してみます。」
「君のことだよね?自分で決めなさい。明日までに決めてきなさい。」
「は~い(不満げ)」
勉強なんてしたくない!
こんな壊滅的な彼女なので、もちろん営業成績はよくありません。
成績の悪い部下には上司からの指導が入ります。
いわゆる詰めるというやつです。
「なんで受注できないんだと思う?」
「知識がないからだと思います。」
「じゃあ、いま何しないといけないの?」
「製品の勉強、、、です。」
「そうだね、しっかり勉強しよう」
「え・・嫌です。めんどくさいです。」
あの企画ないよね~
メーカーでは様々なマーケティング施策が走っています。
そんな中で製品が売れるようマーケティング部の担当者は苦労してます。
当然ですが、中には当たる施策もあれば、外れる施策もあります。
彼女はそんな時、担当者の前で、平気で「あの企画ないよねぇ」と言ってしまうのです。
悪気があるわけではなく、なんの考えもないのでしょう・・・
先輩の手柄を裏で自分の武勇伝として語る
彼女は同期の前ではかなり強気です。
「あのお客さん、私が受注したんだよ!」
(いやいやお前の先輩がやってんじゃん・・・)
違う職種など、実情をわかってない人間にはなぜか嘘をつくのです。
最後に
書きながら、本当に私の部下じゃなくてよかったと思います。やる気はあるがうまく結果に結びつかず苦労している部下を正しく指導してやるのが、上司の務めですし、上司としてはかわいいものです。しかし、やる気がなく人間的に低い部下というのは、扱いが難しいし正直育ててやるモチベーションも起きないものです。会社としてはそういったどうしようもない部下もうまくコントロールしてほしいというのが、我々マネージャー陣への要求なのでしょうが、本当に難しいですね。