チームのパフォーマンス、部下のマネジメント、上司からのミッション・・・
私たちマネージャーは忙しいのだ!
めんどくさい部下にかまってる暇はないんだ!!
というのが、ホンネでしょう。
しかし、そうは言ってられません。
人材を戦力化するのもマネージャーの仕事です。
あと、誤解してほしくないのですが、かまってちゃんと書くとめんどくさい無能な部下をいかにうまく扱うかというような印象を与えてしまいますが、そうではありません!
かまってちゃんのパフォーマンスを上げられるかどうかが、一つマネージャーの腕の見せ所だと思ってます。
かまってちゃん部下への対処
かまってちゃん部下のモチベーションが下がるのは、無能な管理者の証明だと思ったほうがいい。
それくらいチームをマネジメントをする上で重要な要因の一つだと私は思ってます。
アドラー心理学では承認欲求に抗いながらも、共同体に対して積極的にコミットしていくことこそが自由かつ幸福な生き方だと説いています。
つまり、見返りを求める若手に自分のミッションに対して自発的なアクションができるようにもっていくことがマネージャーの役割なのです。
承認欲求が強いかまってちゃんの特徴とその原因
では、承認欲求が強いかまってちゃんの特徴を並べてみましょう。
- プライドが高い
- 完璧主義
- 目標達成意識は高い
- 自分ルールの優先順位が高い
- チームで動くことが苦手
承認欲求とは他人から認められたいという誰でも持っている生理的欲求です。
しかし、それが強すぎたり、パフォーマンスとのバランスが悪いとめんどくさいことになります。
特徴に上げたようにに自分の能力への過信と周りとの孤立が目立ちます。
かまってちゃんは基本的に能力が高く、その目標に向かって進む力はあるのです。
それが承認欲求ばかりが強くなってめんどくさい奴に代える原因は何でしょうか?
これは努力するからこそ、がんばっているからこそ、その結果が認められない喪失感からくることが原因に考えられます。
そして、「努力する」⇒「認められない」⇒「モチベーションの低下」という負のスパイラルが生まれてくるのが、一番避けなければならないことです。
かまってちゃん部下のモチベーションの上げ方
稀に実績も上げていない、努力もしてないのに、自分の評価が気に入らないとか抜かす奴もいます。
しかし、特徴にも上げたように、かまってちゃんは目標が高すぎたり、努力が実績に結びついてないだけで、非常に前向きな人間が多いのです。
ちょっと努力の仕方を間違えてるだけなんて人もいるでしょう。
マネージャーの役割は、こういった部下達のモチベーションを保つ努力と、なんで評価が低いのかを真摯に説明するなど、努力のベクトルを正しい方向に持っていく努力が大切です。
私が1番効果があると思う方法
私の持論ですが、進捗報告がうまい奴は出世すると思ってます。
まず、進捗報告の大切さと上手な進捗報告のやり方を教えます。
まず、1ヶ月は進捗報告ができているかのチェックをします。
次の3ヶ月で実際に報告させ、5ヶ月目に数字を交えて振り返りをさせます。
そして6ヶ月目に来期に向けた取り組みを考え報告させます。
このように、半期サイクルでPDCAを回させることで自発的な仕事方法を身につけることができます。
最後に
がんばってる自分の部下が評価されないのは、上司として悲しいですからね。いい方向へ導いて、会社からの評価が上がるように持っていきたいものです。自分の部下が出世して会社内で発言権を持つことは、長い目で見れば自分にもプラスになります。途中で追い抜かれないよう努力もしないといけないですが、とは言え、承認欲求が強いかまってちゃん部下というのは、裏を返せば非常に努力しているのにそれが認められていない実績として表れていない埋もれた人材とも言えます。こういった埋もれた人材をどう活用できるかも上司としてマネジメント能力の見せどころともいえるでしょう。